日々ゲリラ日記

ヒトモノカネに縛られず、自分の人生を生き、幸せを追求するブログ

苦しい時に読みたい名著!経営&起業のリアルを知れる本:南場智子「不恰好経営~チームDeNAの挑戦」

新年のスタートに心の底から熱くなれる本を読みたいと、トップクラスのベンチャー経営者南場さんの本「不恰好経営」を読みました。

不格好経営―チームDeNAの挑戦
 

 私は事業作りが大好きなので、経営者本はよく読むのですが、「不恰好経営」に関してはこれまでの経営者本とは違い、南場さん率いるDeNAの壮絶な歴史が赤裸々に書かれた最高の本でした。めちゃくちゃ熱くなるとともに、大変勉強になりました。

ベンチャー企業の本でいうとこれまでサイバーエージェント藤田社長の「渋谷ではたらく社長の告白」が一番好きで何度も読んでるのですが、それに匹敵する面白さです。まだ読まれてない方はこちらもおすすめします。

渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)

渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)

 

上場企業の社長であり、あのマッキンゼーで役員まで上りつめた南場さんでも、これほどまでに失敗をするのか 

この本で一番感じたことはこれです。それと同時に勇気がもらえました。

「誰か遠い他人の仕業と思いたいほど恥ずかしい失敗の経験こそ詳細に綴る」

「それにしても、マッキンゼーコンサルタントとして経営者にアドバイスをしていた自分が、これほどすったもんだの苦労をするとは・・。経営とは、こんなにも不恰好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に」

引用:不恰好経営 南場智子

 あえて「失敗を綴る」とあるくらいなので、かなりの失敗談が書かれてます。またその時南場さんやDeNAの社員が何を感じ、何を考え、どう突破していったのか、がリアルに書かれており、学びが多いです。

自分もwebサービスの立ち上げは何度も経験しているのでわかるのですが、一度も失敗しないで成功するなんて、まぁ無いです。どれだけ練られた案でも、実行に移す過程で予想だにしない多くの壁にぶつかり、軌道修正をしながら正解を導くものです。それなのに多くの人は失敗を恐れ、考えることに徹し行動が伴わず、結局挑戦しないことが多いのは非常にもったいないことです。

失敗はする前提で、いかに粘り、その選択を正解にするまで頑張れるか。そこがキモだと、この本からぜひ感じてほしいです。だって、こんな凄いビジネスマンの南場さんですら、失敗しまくってるんですから・・・!

人を巻き込み、人を熱っぽくし、この人の為に頑張りたいと思わせる天才

そう、南場さんに対して感じました。本を読む限りですが、南場さんって人間臭くてオープンですね。やっぱりダメな部分も含め素の部分を見せ、本音で向き合える人って信頼できますよね。

あと、誰よりも本気で、勝ちに拘る執念が凄まじいんです。それでいて、人に対する感謝と敬意を持ち合わせている。なので、人間味もある人格者なので、心からついていきたいと思わせる経営者なんだろうな・・・と感じました。

事業創出、起業で成功させる為のヒントが満載!

時代の波をとらえ、タイミングに合ったものを一番使いやすい形で出す。これを実現してナンバーワンになった者だけが、拡大の良循環を手にする

このフレーズが刺さりました。ヒットさせる為に必要な要素が盛り込まれたシンプルな一文だと思います。これだけでなく、多くの挑戦と失敗を繰り返す中で見つけた、ビジネスで成功するためのヒントがこの本には詰まってます。

 

新年の初めにこの本を読んでよかったです。私はまだ20代なので、とにかく何にでも挑戦し、失敗も成功も多く経験し、それを血肉としてまた新しいことにチャレンジする。そういう一年にしたいと改めて感じました。「不恰好経営」は何度も読み直したい良書です。

不格好経営―チームDeNAの挑戦